今回のお題は礼装の砲兵大尉娘さんです。 式典などで着用された礼装は、戦争が始まると必要が薄れたため、公式には廃止されました。 ですが、個人的なポートレートなどでは礼装姿を見ることが出来ます。 礼装の特徴としてはまずポケットが全くなく、ボタンが8個あること。 それから袖の折り返しにドッペリッツェンの飾りがつくこと。 さらに、襟と襟のドッペリッツェンの台布、前あわせ、袖の折り返しに兵科色のパイピングがつくこと。 また、腰の辺りの裁断も独特のものになっています。 個人的に礼装でカッコいいなと思うのは、やはり各所につけられた兵科色の飾りでしょうか。 ホームページなどで、礼装のカラー写真を見ても、砲兵科か騎兵(or通信)科が多いような気がするのは 恐らく、兵科色がそれぞれ赤と黄色で見栄えがするからではないでしょうか。 歩兵ですと、白であまりパッとしない気がします(笑) この砲兵大尉娘さんは騎士鉄十字章、1級鉄十字章、2級鉄十字章(略綬)、 東部戦線従軍章(略綬)、国防軍勤続章4級「4年」(略綬)を 佩用していて、勲章類から戦争勃発後であることが分かります。 個人的なイベントで着用したのでしょう。 ちなみに、左手に持っているのは礼装用短剣です。 これは、礼装のときに着用することになっていました。 代わりにサーベルを下げ、礼装用飾緒をつけ、礼装用ベルトをし、 ヘルメットを被ると「パレード礼装」というものになります。 戦争前の陸軍のパレードなどの映像で見ることが出来ます。 M36型野戦服もカッコいいけど、この服もドイツらしくていいなぁと思います(^^)