SS師団シリーズも4つ目まできました。 第4SS装甲擲弾兵師団「ポリツァイ」です。 三神 亮さまから詳細な資料を頂きまして、イラストに起こすことが 出来ました。三神さま、ホントにありがとうございました! 軍服を見ると、通常のSS部隊とは明らかに違う徽章をつけています。 これはこの部隊の生い立ちに関係しています。 SSには陸軍と違って生い立ちが普通でない部隊がたくさんあるのですが この師団もその1つかと思います。 師団名の「ポリツァイ」はドイツ語で「警察」の意味です。 つまりこの部隊は警察官で構成されているのです。 SSはその巨大な組織の中にドイツ警察をも取り入れたのですが、 その警察官を兵士として部隊を結成し戦場に送られたのがこの師団なのです。 (ちなみに「ポリツァイ」という部隊名称は正式名称じゃないそうなので注意。) 初期は警察用の徽章(階級章、襟章、袖のアドラー)をつけていたようですが、 1943年に、警察用徽章の使用が禁止されてSS型の徽章へ変更させられたようです。 しかし、古参の兵士や将校は、警察官の誇りとしての警察徽章を使い続けた例が多かったようです。 イラストは1943年5月ごろのポーランドという設定です。 ちょうど徽章が変わった頃なので、警察、SS徽章が混在している様を再現してみました。 階級が上なほど警察徽章が多く残っています。 キューベルヴァーゲンに乗っている少佐と大尉は警察用の制服のままです。 その左の中尉はM36野戦服を着ていますが、襟章は警察用。襟も茶色に改造しています。 Kar98kを構えている2等兵はほとんどがSS用の徽章ですが、ヘルメットの色とステッカーは警察用のものです。 運転手は肩章が警察用。 右端の軍曹は袖のアドラーはSS用ですが、後は警察徽章です。 カフタイトルはつぶれていますが「SS-Polizei Division」と書かれています。 ちなみに警察の制服の色はフィールドグレイではなく青緑色で、これは終戦まで変わらなかったようです。