2004年度の年賀用に描いたイラストです。 いつもお世話になっている方々には カラーのイラストをお送りしましたが、 和風の絵にはセピアも似合いますね(^^) イラストの娘さんは、旧大日本帝国陸軍の軍人さんです。 98式軍衣姿です。 階級章から中佐、 そして右肩からさげている参謀飾緒から参謀職であることが分かります。 そして今回一番描きたかったのが、軍刀なのですが、 この娘さんが持っているのは、昭和13年に制定された「陸軍制式軍刀」 (通称98式軍刀)です。 この軍刀というのは、れっきとした日本刀であり、 将官などの高級将校になると、 武士がちょんまげを結っていた頃の 名匠によって鍛えられたような 銘のある刀を刀身に使ったものもあったそうです。 じゃあどこがどういうふうに軍刀なのか?といいますと、 鞘(さや)や、柄(つか)、鍔(つば)などの刀身以外の拵え(こしらえ)の 形式を軍が定めて、それにのっとった拵えを持つ日本刀を軍刀としたのでした。 つまり、見た目はどれも同じにしなさい。ただし、中身の刀身は何でも良い。 という代物だったようです。 まぁ、拵えも色など細かくは決まってなかったようで、質も良いものから いまいちなものまで千差万別で、個人の裁量がかなりきいたようなので、 同じものは2つと無いらしいです。 なかなか奥が深いです。